生活苦の体験談!仕送無しで生活に苦しんだ大学時代

大阪に本社がある会社の総務部に勤務する山下さん(仮名)が、学生時代の生活苦の体験談を書いてくださいました。

学生時代の生活苦が、今の山下さんの頑張る原動力になっているようです。

目次

仕送り無し

生活苦仕送無し

僕は、大阪の大学に入学し、下宿していました。

兄弟も多く、裕福な家庭でもなかったので、大学に行かせてもらえるだけでもありがたく、仕送りはありませんでした。

下宿も、大学の友達の中で1、2を争うボロアパートでした。

それでも、仕送りのない僕には、食費にも困る貧乏生活でした。

お金がないため、朝はまるまる寝て過ごすことが多かったです。

朝ご飯を節約するために、昼まで寝て、食費を浮かす生活です。

お昼ご飯と言っても、だいたいがスナックパン1つで済ませました。

1日の生活費は、このスナックパン代だけで、100円もいかないように切り詰めていました。

もちろん部屋に、シャワーなどなく、お風呂に行くのは、夏でも3日に1回。

頭は、洗面所の水で、洗っていました。

冬なら、1週間に1回程度でした。

下着は、裏返しにして履いていたこともあります。

自分では分からないですが、もしかしたら悪臭を放っていたかもしれません。

必死のアルバイト

この生活苦を何とかしようと思い、必死でバイトしました。

とにかく、毎日夜はバイトです。

バイト先の夜ご飯

夜ご飯は、バイト先のまかないで出してくれるので、ありがたかったです。

そこそこお腹もふくれます。

温かいご飯が食べられます。

それが、1日で唯一の食事らしい食事でした。

バイト仲間と、話をしながらのご飯は、とってもおいしく感じました。

このまかないがなければ、僕は栄養失調で倒れていたと思います。

生活苦からは逃れられない

一生懸命バイトでお金を稼いでいるのですが、生活は一向に楽にはなりませんでした。

  • 毎月の家賃
  • 電気代や水道代
  • テキスト
  • 専門書

など、学生と言っても生活費は結構必要です。

時には、服や靴も買わなければなりません。

散髪も行かなければなりません。

たまには、友達とコーヒーぐらいは飲みますが、ほとんどお酒を飲みには行きませんでした。

クラブやサークルにも入らず、下宿と学校とバイトの往復でした。

電車賃の節約のため、大抵は歩いて行きました。

学生時代の生活苦が今のバネ

生活苦が今のバネ

必死のバイトにもかかわらず、一向に生活苦から脱することができなかった学生時代。

結局、大学生時代の4年間の間に、10キロ程度痩せていました。

食べたいものも食べられず、友達ともさほど遊びにも行けずに、辛いと感じたこともありました。

風邪をひいて、熱で寝込んだ時は、悲しくて寂しくて。

それでも、バイト先の店長はじめ社員さんやバイト仲間とのふれあいが、僕を元気づけてくれました。

僕が、仕送り無しで下宿していると知って、店長さんは、たまにご飯を食べに連れて行ってくださいました。

他のバイト仲間も、僕にはよくおごってくれました。

下宿先のおばちゃんからも、よく差し入れをもらいました。

みんなの親切に支えられた僕の学生時代は、今思うと有意義で楽しいものでした。

今、就職して一人暮らしをしています。

学生時代のようなボロアパートではなく、それなりのワンルームマンションです。

会社の同僚とも、たまには飲みにも行きます。

スーツや普段着も、普通に買えます。

そして、何よりも、少しずつですが貯金もできています

学生時代の生活苦が、今の生活のありがたみを深くしてくれています。

山下さん 32歳 男性 大阪府

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